岩田温著『逆説の政治哲学~正義が人を殺すとき~』(KKベストセラーズ)

「国家とは何か」、「民主主義は正しいのか」、「本当の『正義』とは何か」…
「政治」にまつわる根本的な問いに対し、プラトンやキケロといった古の賢者の至言、あるいは人類にとてつもない災厄をもたらしたレーニンやヒトラーといった独裁者の叫び声を参考に、そこにある「思想」と「哲学」を明らかにしていきます。
最良の体制とされている民主主義からヒトラーが出現したこと。情熱に燃える若者がその情熱ゆえに引き起こした惨劇。愛と憎悪が交錯するナショナリズム。見つめれば見つめるほど、複雑な現象に満ちている「政治」とその背後にある「哲学」を、古典や歴史を例に挙げながら、分かりやすく読み解いていきます。
巻末に作家・佐藤優の解説つき。震災、原発事故、政治の迷走…、先行き不透明な今、私たちの生活から切っても切り離せない政治そして「思想」を考える一冊です。
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【目次】
●まえがき
●序章:かくも劇的で非合理な世界
●第1章 政治はこうしてできている
第1節 仲間かライバルか──カール・シュミット
第2節 争いが集団を強くする──マキャヴェッリ
第3節 嫉妬が人を陥れるとき──プルターク
第4節 エリートのただ一つの条件──オルテガ
第5節 金よりも徳──キケロ
●第2章 保守か、革新か─二つの政治思想を考える
第1節 国家は誰のものか──バーク
第2節 靖国神社論争を考える──トゥキュディデス
第3節 ナショナリズムの光と闇──アンダーソン
第4節 権威にはそれなりの意味がある──ヒューム
第5節 ポル・ポト革命とは何だったのか──メッテルニヒ
●第3章 民主主義が最良だなんて誰が言った?
第1節 熱しやすく醒めやすいのが大衆──シェイクスピア
第2節 民主主義が独裁を生む──プラトン
第3節 大衆はこう操作せよ──ヒトラー
第4節 ニーチェが忌避したぬるま湯社会──ニーチェ
●第4章 本当に恐い全体主義
第1節 嘘で塗り固められた国──ハンナ・アレント
第2節 思想とイデオロギーの違いとは何か──マルクス
第3節 人間は戦争で輝く?──ムッソリーニ
第4節 暴走したナチズムの理想──ヒトラー
第5節 共産主義・虚像のユートピア──レーニン
●第5章 正義はやがて、狂気に変わる
第1節 新自由主義者はこう考える──フリードマン
第2節 「弱肉強食」の世界は正しいか──プラトン
第3節 努力すれば、いつか報われる?──旧約聖書『ヨブ記』
第4節 自己中心主義と利他主義──アイン・ランド
第5節 正義で人は殺せるか──アナトール・フランス
第6節 「純粋」と「狂気」は紙一重──パステルナーク
●第6章 本当の「正しさ」とは何だろうか
第1節 なぜ法律が必要なのか──ホッブズ
第2節 悪法でも守らねばならないのか──キケロ
第3節 権威を構成する4つの要素──コジェーブ
第4節 政治哲学に課せられた宿命──レオ・シュトラウス
●あとがきにかえて
●解説─作家・佐藤優
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